HPP技術

フレッュで安全、かつ最小限の加工で製品を実現するソリューションです。

ホームページ / HPP技術

高圧処理とは?

高圧処理(HPP)とは、高圧パスカライゼーションまたは低温殺菌の名でも知られ、食品の安全性を保証し、フレッシュな製品の特性を最高度に維持しながら賞味期間を延ばす、非加熱(5℃~20℃)の食品・飲料保存方法です。

この方法は、最大6,000bar/600MPa/87,000psiの水によって伝達される高い静水圧を数分間保持する使用方法をベースにしています。この圧力は製品全体に均一かつ瞬時に伝わるため、熱を使うことなく、低温殺菌と同等の効果を得ることができます。

HPP装置動作図

HPPを使うべき理由とは?

高圧処理(HPP)は共有結合に影響を与えないことから、食品の風味や栄養価がそのままキープされます。

けれど、タンパク質や多糖類などの特定の高分子の3次元構造は変化します。

まさにこのような変化が微生物の膜破壊を引き起こし、微生物を不活性化させるのです。

安全かつ最小限の加工で、製品の賞味期限を延ばす

HPPは高い官能品質と栄養品質をもつ、添加物や保存料を使用することなくより長い正味期限と食品の安全性が保証された、加工が最小限となる調理済み食品の代名詞です。

現在、HPPは、一般的に消費されるまで冷蔵保存が必要な数多くの食品や飲料製品の加工に利用されています。

食品安全機関から世界的に認識

HPPは、世界最多の産業用途に使用されている非加熱保存技術であり、その使用は主な食品安全機関によって承認されています。

数多くの科学ジャーナルや検証研究によると、HPP技術は米国FDAが要求するジュース中の関連病原性微生物を5log減少させるとされています。

食品の賞味期限を最大4~30倍まで延ばす

高圧処理された絞りたてのオレンジジュースは、数週間から数カ月間、本来の風味とビタミンや栄養素のすべてを維持します。これは、フレッシュジュースの賞味期限が2~3日であることを考慮すると、最大で30倍まで賞味期限が延びるということです。

HPPは、お惣菜や精肉製品の賞味期限を最大で4倍まで延ばすことができます。ワカモレを主役とする野菜ベースのディップの場合、それぞれの基準にもよりますが、HPPはフレッシュな製品の特性を約45日間維持します。

HPPのメリット

 

食品を低温で超高圧(最大600MPa)にかけることで、以下を実現します:

今日の消費者は、高官能で栄養価の高い、添加物や保存料を含まない、すぐに食べられる、賞味期限がより長い、100%安全な食品・飲料といった、非常に特殊な特性を持つ食品・飲料を求めています。

包装から3カ月後まで食品の鮮度を保つことができるHPP技術

高圧処理(HPP)のような非加熱保存技術は、従来の熱処理や化学処理とは違い、これらの条件に完全に適応するため、近年ブームとなっています。高圧処理や低温殺菌は、その複数あるメリットから、産業メーカーの間でもっとも普及している非加熱保存技術です。

HPP装置

パッケージ製品用(In-Pack)とバルク飲料用(In-Bulk)の両方で、市場でもっとも幅広く高圧処理装置を取り揃えています。